ツルヒヨドリは、アメリカ大陸原産のキク科の植物で、沖縄本島の公園、農耕地、林道、河川、湿地等のさまざまな環境に侵入・定着しています。また、石垣島や西表島などでも生育が確認されています。繁殖力が非常に旺盛で、他の植物が生育できないほど繁茂するため、生態系や農作物への影響が懸念されています。
特定外来種とは外来生物法で規制されている種です。沖縄県では、県内に定着して生態系への影響が大きいことから重点的に駆除等の防除を実施する必要がある外来種を「重点対策種」として指定しています。
ツルヒヨドリ(特定外来植物)
冬に白い花が咲く | 綿毛のある種子で空中分散 人や車に付着して分散 |
伐採屑からも発芽 旺盛な生命力と繁殖力 |
■根から抜き取ります。履物を洗って、持ち込まない、持ち出 さないよう注意します。
ツルヒヨドリは土砂の運搬などに伴って拡散している可能性があります。このような拡散を防ぐため、ツルヒヨドリの生育地からの土砂運搬の際には注意が必要です。
ツルヒヨドリが混在していない状態の土砂とする必要があります。
また、取り除いたツルヒヨドリの移動・処分については監督官庁である環境省にその計画を届ける必要があります。
取り除く時期は、種子が分散しないように、結実期の12~1月を避けることに重要となります。
アメリカハマグルマは、アメリカ大陸原産のキク科の植物で、法面などの緑化用として県内各地に導入され、公園、農耕地、林道脇、河川、湿地等のさまざまな環境に侵入・定着しています。繁殖力が非常に旺盛で、他の植物が生育できないほど繁茂するため、生態系や農作物への影響が懸念されています。
沖縄県では、沖縄県内に定着しており、生態系への影響が大きいことから重点的に駆除等の防除を実施する必要がある外来種を「重点対策種」として指定しています。
アメリカハマグルマ(特定外来植物)
アメリカハマグルマは、茎は地上を這い、地面や他種を覆ってしまう蔓性植物です。
性質は強健で、乾燥等の環境圧に耐える性質を活かして、沖縄には、グランドカバー用や道路法面の侵食防止の植生材料として導入されました。
現在では使われていませんが、野外植栽や遺棄を止めて、これ以上の拡散・蔓延を防ぐ必要があります。