近年、野生生物の種の絶滅が過去にない速度で進行し、その原因となっている生息環境の悪化及び生態系の破壊に対する懸念が深刻なものとなってきました。
こうした状況を背景に、生物資源の持続可能な利用を行うため国家間の取り決めとして「生物多様性条約」が採択されました(2015年現在、日本を含む195の国と地域が加盟しています)。
国内でも、「生物多様性基本法」や「生物多様性国家戦略2010」が策定され、地域特性を考慮した取組の重要性・必要性から、地方自治体に対しても生物多様性の保全と持続的な利用に関する戦略策定が努力義務として規定されました。
生物多様性は、種内(遺伝子)および種間、生態系の多様性であると定義されます。すなわち、同じ種類の生き物の中にもそれぞれに個性があり、地域や島ごとに特有の様々な種類の植物や動物が生息し、さらに森林や河川、湿地、サンゴ礁、干潟など様々なタイプの自然が存在することが、生物の多様さを示しています。
生物が多様であることは、私たちの暮らしを支え、様々な恵みを与えてくれます。これらの貴重な恩恵を未来へと送りつなげていくことが重要となります。
生 物 多 様 性 が も た ら す 恩 恵 |
すべての生命の存在基盤となる | 大気、土壌、水の循環を生み出す |
人間にとって有用な価値を持つ | 食物、木材、繊維、医薬品や生物から得られる 機能、デザイン等 |
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豊かな文化の根源となる | 地方ごとの気候や自然環境によってはぐくまれた 食物や工芸品、芸能などの豊かな文化 |
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暮らしの安全を保証する | 森林による山地災害の防止や安全な飲み水の確保、さんご礁による津波や波浪の被害軽減など |
第一の危機 | 開発や乱獲などによる種の減少・絶滅、生息・生育地の減少 |
第二の危機 | 人が手を加えることにより維持されている自然環境(里地・里山・里海環境)の減少による自然の質の変化 |
第三の危機 | 人によりもたらされるもの(外来生物の侵入や汚染物質等の流入など)による生態系の攪乱 |
地球温暖化による危機 | 異常気象や急激な気候変動による種や生態系への影響 |
現状の把握 | 素案作成・検討委員会の開催 住民等への意見収集・普及啓蒙 |
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既存資料収集 に よ る現状の把握 |
住 民 等 へ の ア ン ケ | ト 調 査 |
国や県など上位計画の把握 | ![]() |
現状分析 ・ 課題等の整理 |
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目標の設定 | 目行動計画の設定 | 推進体制の設定 | ![]() |
地域戦略策定の素案作成 | ![]() |
ワ | ク シ ョ ッ プ の実施 |
普及啓発のための イ ベ ン ト 等実施 |
パ ブ リ ッ ク コ メ ン ト |
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生物多様性地域戦略の策定 |
検討委員会の開催 |
弊社では、これまでに培ってきた経験と豊富なデータ、様々なネットワークを活かし、各自治体に合った戦略策定をご提案致します。